検索結果の順位によって、クリック率はどれだけ変わるのでしょうか。
そのような疑問を持ったことがある方は、こちらの記事をご参考ください。2020年7月の最新分析データをご紹介します。
アメリカのSistrix社が 8000万を超えるキーワードと数十億の検索結果を分析した結果、Googleの検索順位によって変化する平均CTR(クリック率)は次のようなものであったという記事があります。(2020年7月14日の情報)
Google検索1位~10位の平均クリック率
・ Google検索1位の平均クリック率(CTR)は28.5%
引用元:sistrix社Johannes Beus氏の2020年7月14日の記事はこちら
・ 2位は15.7%、3位は11%、10位は2.5%
今回のデータでは、検索結果「1位」のクリック率(CTR)はこれまで測定してきたデータよりも更に高くなったと報告されています。また、同じ検索結果の1ページ目でも、1位のCTR平均 28.5% に対して10位はCTR平均 2.5% となっています。つまり、1位と10位とではクリック率に約10倍の違いがあったことを発表しています。
SERPs とは
この記事の中に SERPs という言葉が頻繁に出てきます。これは”Seach Engine Result Page”(検索結果のページ)のことです。
検索結果の表示のされ方には様々な種類があります。以下で説明しているような検索結果のページの表示レイアウトによってクリック率が変わることも報告されています。このレイアウトによる変化も参考になるで見ておきましょう。
強調スニペット( Featured Snippets )の場合
検索結果のページに”強調スニペット”という、検索結果が最上部に表示されるケースがあります。検索ユーザーが「〇〇とは」などと検索した時に、回答となる情報をGoogleの検索結果ページ上に強調して表示するものです。(以下、例)
上の事例の様に、検索に対する回答としてGoogleが独自の判断でWebページから抽出した文章や画像を検索結果ぺージ内に表示します。抽出元となったページのタイトル、ページへのリンクが表示されています。(検索結果 1位扱い)
このような強調スニペットが表示された場合のクリック率(CTR Featured Snippets)は、通常の検索結果(Average CTR)と比較すると違いがあります。
このデータを見ると、強調スニペットとして引用された1位のサイトのクリック率(23.3%)は通常の検索結果ページ1位(28.5%)と比較するとやや低くなっています。これは強調スニペットによって回答を得たユーザーが、それに満足して1位の検索結果をクリックしないケースがあることを示していると言えるでしょう。
また、2位・3位・4位は通常の検索結果と比べてクリック率が高くなっています。強調スニペット(1位)の情報と異なる回答を見たいユーザーが、2位~4位の検索結果も見ていると想像できます。
もちろん強調スニペットでも最もクリック率が高いのは1位ですが、2位~4位のサイトについては通常の検索表示よりもメリットが大きくなる傾向があるということです。
ナレッジパネル(Knowledge Panel)の場合
ナレッジパネルとは、検索結果の右側に表示される情報のボックスです。上記の画像のような位置に表示されるもので、Googleは次のように説明しています。
ナレッジパネルは、ナレッジグラフに存在する対象(人、場所、組織、物事など)を検索したときに Google に表示される情報ボックスです。あるトピックに関する概要を簡単に確認できるようにするためのものであり、ウェブ上で利用可能なコンテンツについて Google が把握している内容に基づいています。
引用元:ナレッジパネルについて|Googleヘルプ
この”ナレッジパネル(Knowledge Panel)”のレイアウトで表示されている場合、クリック率の平均データは以下のようであったと報告されています。
以上、 アメリカのSistrix社の調査データから最新のクリック率をご紹介させて頂きました。同社の考察(英文)や他の解説記事も合わせてご参考ください。